第3回 梅と桜 開花の法則 その2
各民間気象会社が、桜(ソメイヨシノ)の開花予想をだす時季となりました。
気象庁のデータを使い、ご自身の居住地や観光で訪れたい地域の桜の開花の法則を調べて、独自の予想に活用しましょう。
その1では、梅と桜の開花の関係性を考察し、600度の法則と400度の法則を検証し、開花予想の準備まで進めました。
内容は「前回の実例」からご覧ください。
その2では、2026年の京都の桜の開花予想を行います。
STEP_1 過去10年分のデータ収集

その1で、600度の法則と400度の法則は「中らずといえども遠からず」という結果を出しました。
気温と桜の開花に関係性があるのは間違いなさそうですが、他の条件も探ってみたいと思います。
まず、気象庁のサイトから過去10年の京都の2月から4月の最高気温、平均気温、最低気温、日照時間のデータをダウンロードします。
同時に、生物季節観測の情報の「さくらの開花日」で過去10年の開花日を確認しておきましょう。
次に、600度の法則と400度の法則シートに最低気温、一日のうちの気温変化(寒暖差)、日照時間の表を追加します。
うるう年に気を付けて、このシートを10年分準備します。
一日のうちの気温変化(寒暖差)は、最高気温から最低気温を引く式をセルに設定しておきましょう。
シートが準備できたら、最高気温、平均気温、最低気温、日照時間のデータをそれぞれ貼り付けます。
開花日には色をつけておくとよいです。
STEP_2 新たな条件を探す
STEP_1で作成したシートから、各年の桜開花日の最高気温積算温度、平均気温積算温度、寒暖差積算温度、日照積算時間を抜き出し、表を作成します。
すべての年で最高気温積算は600度を超えていますので、これは第一条件と考えます。
平均気温積算は400度を超える必要はなさそうです。およそ360度超が目安となりそうです。
寒暖差積算は450度超を目安とし、日照時間積算は230時間超を目安とすることにします。
最高気温積算600度に達した日、平均気温積算400度に達した日、寒暖差積算450度に達した日、日照時間230時間に達した日と開花日の差をだします。
最高気温積算600度に達していても開花していない年は、日照時間積算230時間に達すると開花していますので、日照時間の積算230時間を第二条件とします。
最高気温積算600度に達していて、日照時間積算230時間に達していても開花していない年は、寒暖差積算450度に達すると開花していますので、寒暖差積算450度を第三条件とします。
第四条件に平均気温積算は400度弱としておきます。
さらに、直前に10時間程度の日照時間があるほうが開花する可能性がありそうですので、第五条件としましょう。

STEP_3 2026年京都の桜の開花予想
その1で準備した予想のためのシートに最低気温、一日のうちの気温変化(寒暖差)、日照時間の表を追加します。
すでに確定している気温や日照時間は入力しておき、これから先の日の気温は予想気温を確認し入力します。
3月15日11時現在の予想を使って入力したところ、最高気温積算が600度に達するのは3月20日、日照時間積算が230時間に達するのは3月17日、寒暖差の積算が450度に達するのは3月21日、平均気温の積算が400度に達するのは3月22日となりました。
第二条件をクリアし、第一条件をクリアするのは20日ですが、気象庁サイトで確認すると、18日と19日は雨が降る予想がでていますので、直前の日照時間10時間は見込めなさそうです。
20日は晴れそうな予想がでていますし、第三条件をクリアするのは21日ですので、開花日は21日か22日と考えます。
さらに絞るために条件を追加したいと思います。開花の発表は気象台の職員の方が標本木を目視で確認して行いますので、曜日を調べてみましょう。
過去20年の開花日の曜日を調べたところ、月曜日3回、火曜日2回、水曜日2回、木曜日5回、金曜日6回、土曜日0回、日曜日2回でした。
祝日と土曜日は発表されにくいようですが、日曜日は発表されたことがありますので、22日に絞ろうと思います。
まとめ
今回は、過去の気象データから新たな桜の開花条件を探し、その条件を基に、実際に今年の予想を行いました。
2026年の京都の桜の開花日は3月22日(日曜日)と予想しました。
結果はどうなるでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。
記事作成 2026年3月15日
結果、2026年の京都の桜の開花は3月23日(月曜日)でした。
最高気温積算が600度に達したのは3月20日、日照時間積算が230時間に達したのは3月16日、寒暖差の積算が450度に達したのは3月21日、平均気温の積算が400度に達したのは3月23日でした。
3月20日から22日の最低気温が3度前後と低かったことが、何か影響しているかもしれません。
開花当日の最低気温4.5度以上を条件に加えてもよいかもしれないと思いました。
追記 2026年3月26日

