道半ば 空せみばかり なおのこと…
001 無彩色の女たち
「オフィスカジュアル」なる服装をご存じだろうか?
私が初めてこの言葉を聞いたのは20年くらい前、派遣会社から仕事の紹介を受けた時だった。スーツの必要はないが、ブラウスに膝丈スカートで、ジャケットやカーディガンを羽織るスタイルとの説明を受けた記憶がある。
非正規雇用で働いていると、「香水をつけるな」「動きやすい服装にしろ」「目立つ色の服を着るな」的なことを、正規の女性社員(職員)からエレベーター内や、トイレ、作業室といった閉鎖空間で注意を受けることがある。
非正規雇用者は黒子であれ、ということなのだろう。
今では「オフィスカジュアル」と言えば、白・黒・紺・グレー・ベージュの色も含んでの指定になったようだ。こうして、無彩色(白・黒・グレー)の服装の女性が増えていったのではないだろうか。
お葬式に行くかのごとく、毎朝通勤する。
自らの色を失った女性たちは、明るい未来を夢見る力さえも奪われたのかもしれない。
(2025年9月27日 担当S)
関連データ
データは「労働力調査 女 非正規の職員・従業員 割合」と「家計調査 単身世帯うち勤労者世帯 女 被服及び履物」を使用しています。
2011年あたりで交差しています。
この期間の相関係数は-0.31と直線関係は弱いです。
ファストファッション流行など他の要因も考えられますが、働く独身女性がファッションにかけるお金は減っていると言えるのではないでしょうか。


